キレイな水を飲みたいと思うのは、この日本にいると思うことですが、キレイな水とされるのは不純物や放射性物質などが含まれていないことだと思います。
そんなキレイな水とされるのは「純水(じゅんすい)」と言われる、不純物を限りなくゼロにした水のことを言います。
純水を作る方法はいくつかあり、その中で蒸留されて出来た水を「蒸留水」と言います。
蒸留水は、純水として昔から生成される水としても有名です。
蒸留水の作り方
一度は蒸留という言葉は聞かれてことがあるとおもいますし、中学校などの実験などでも作った記憶があると思います。
- 1.水道水などを煮沸・沸騰
- 2.水蒸気が発生
- 3.水蒸気を管で別の容器に移す
- 4.水蒸気を冷却して水にする
蒸留水の原料となる水は、水道水や河川・海などの水となり、様々な不純物が含まれているのが普通です。
こういった混合水を火にかけることで、簡単に水蒸気を発生させて、その水蒸気を冷却することで水が出来ます。
この方法を蒸留と言うので、この方法で出来た水を「蒸留水」と言います。
蒸留水のメリット
蒸留水の最大のメリットとなるのが「不純物が限りなく含まれない」と言えるでしょう。
蒸留水の原料になる水には、微生物やゴミなど様々な不純物が含まれています。
その水のままでは飲めないので、水道水では不純物や汚れをろ過で取り除いたり、細菌やウィルスを塩素殺菌で消毒する事で、家庭で安心して飲める水にします。
安心して飲める水と言っても、残留塩素が残っていたり、発がん性物質「トリハロメタン」が残っていたりするので、完全に不純物がないとは言えません。
蒸留水ではこの水道水に残っている不純物は、沸騰している水の方に残され、冷却される蒸留水には含まれないのです。
蒸留水のデメリット
不純物を取り除くことが出来る蒸留水ですが、不純物と同時にミネラル成分も一緒に除去されてしまいます。
ミネラル成分やうまみ成分もないので、美味しい水と聞かれると美味しい水とは言えないのです。
水道水に含まれている残留塩素があることで、悪い細菌などの発生を抑えているのに、蒸留水にする事で塩素がなくなり無防備な水が出来てしまいます。
完全な無菌状態で蒸留水を作る事が出来れば良いですが、そういった環境はなかなか出来ませんので、蒸留する途中で細菌や不純物が混じってしまうこともあります。
水道水よりも悪い水が出来上がってしまう可能性もあります。
蒸留で純水を作る方法は、今では時間もかかり比較的コストが高い方法ですので、純水を作る場合は違う方法が良いかもしれません。