水を飲むときに「不味いお水を飲みたい」と思う方はいないかと思います。
食事やお菓子など同様、自分で飲んでみて美味しいお水を飲みたいものです。
しかし、美味しさの基準は人それぞれで、一概にこの水が美味しいと絶対に言い切れないのもあります。
身近な水として水道水がありますが、「この地域の水は美味しい!!」「ここのは臭くてイヤ!!」など聞かれたことはないでしょうか?
この水道水が美味しいとされる基準は、ミネラル・遊離炭酸(炭酸ガス)・臭み・水温などで決められています。
美味しい水道水の条件
水道水は不味いものと認識されている方も多いと思いますが、昭和59年に厚生省で設立された「おいしい水研究会」が水道水のおいしさの基準を定められたようです。
- 1.蒸発残留物
- 2.硬度
- 3.遊離炭酸
- 4.過マンガン酸カリウム消費量
- 5.臭気強度
- 6.残留塩素
- 7.水温
難しい言葉も出てきていますが、この7項目によって水道水の美味しいとされる基準があります。
蒸発残留物
漢字を見ると何となく分かるかもしれませんが、水を蒸発させてそこに残る物質の事を指します。
ミネラル成分が主なものですが、多くミネラル成分が含まれていると、苦く感じる要因になってしまいます。
硬度
硬度というのはミネラル成分の中でも、マグネシウムとカルシウムの含有量で決められます。
硬度が低いと柔らかいお水の「軟水」、硬度が高いと喉にひっかかりやすい「硬水」と言われるものです。
定められている数値は1リットルあたり10mg~100mgとなっていて、軟水とされる水が美味しいとされています。
遊離炭酸
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言うと炭酸ガスの事になります。
最近では炭酸の温泉や炭酸水などでお馴染みになってきているかもしれませんね。
遊離炭酸が適度に含まれていると爽やかな飲み口になり、逆に多く含まれていると刺激が強くなってしまいます。
1リットルあたり3mg~30mgが美味しいとされている範囲です。
過マンガン酸カリウム消費量
これも聞き慣れませんが有機物の1つと覚えておいてください。
1リットルあたり3mg以下が美味しいとされており、多く含んでいると渋く感じてしまいます。
臭気強度
漢字の通り臭いの強さの事です。
水にかび臭い臭いなどが付いているとイヤですよね。
それにより不味い水と感じてしまいます。
残留塩素
この言葉は多くの方が聞かれたことがあると思います。
水道水に含まれている消毒用の塩素の事ですが、これが含まれていることにより、各家庭まで安全な水が供給できている事になります。
残留塩素は1リットルあたり0.1mg以上は含むように決められています。
美味しい水とされているのは1リットルあたり0.4mg以下とされているので、ゼロには出来ませんが少ない量でしたら美味しいとされています。
水温
この項目はかなり重要だと思います。
おいしい水研究会では最高20度以下が良いとされています。
ぬるい水では余計に臭いなど感じやすいと思いますので、やはり冷たく冷やした水が美味しく飲みやすいと思います。
ミネラルウォーターの基準は違う
ミネラルウォーターの水道水に適用されている水道法と併せて、「食品衛生法」に清涼飲料水として分類されています。
ミネラルウォーターとして認められるために、厳しい基準をクリアしていますので、不味いミネラルウォーターはなかなかないと思います。
ウォーターサーバーなどの水では好みに分かれてきますので、基準として硬度や成分などで選ばれると良いと思います。